導入事例

株式会社NHKグローバルメディアサービス

国内最大級のケータイニュースサイト「NHKニュース&スポーツ」の速報配信を支える、メールソリューション

NHKのニュース速報が放送とほぼ同時に届く「ニュース速報」のほか、雨などを予測し30分前にメールで知らせる「気象メール」、スポーツの速報、コラムなど、多彩なコンテンツを配信しているのがケータイニュースサイト「NHKニュース&スポーツ」だ。 同サービスを提供する株式会社NHKグローバルメディアサービス(G-Media)が、その配信システムとして選んだのが、配信管理や大量のメールを高速で配信できるアララのメッセージングソリューション。その理由はどこにあったのか、また、どのように活用しているのか、担当の皆さんにお話を伺った。 ※本インタビューは、2011年5月に取材したものです。
株式会社NHKグローバルメディアサービス
熊谷雅宣氏

統括部長

熊谷雅宣氏氏

上野一弥氏

システム企画グループ統括チーフ・プロデューサーチーフ・エンジニア

上野一弥氏氏

喜多美奈代氏

プロデューサー

喜多美奈代氏氏

青木路衣氏

プロデューサー

青木路衣氏氏

1秒でも速く、ユーザにニュースを届けたい。「高速メール配信エンジン(MTA)「repica sender」なら大量のメールを高速かつ確実に配信できる

各キャリア有料コンテンツの中でトップクラスのユーザ数を誇る

ケータイニュースサイト「NHKニュース&スポーツ」は、NHKの国内54放送局、海外29総支局が取材した国内外のニュースをスピーディーに分かりやすく伝える本格的なニュースサイトだ。大きな特色の一つが速報性だ。NHKニュース速報、震度4以上の地震、津波警報・注意報、全国の気象警報といった速報メールは、NHKの放送とほぼ同時にメールで届けられる。この他、雨の降り始めおよそ30分前にメールで知らせる「雨ふり安心メール」などの気象メール、プロ野球、Jリーグほか、人気のスポーツをリアルタイムで速報する「結果速報」も人気だ。

「NHKニュース&スポーツ」は、iモード (NTTドコモ)、EZweb (KDDI)、Yahoo! ケータイ (ソフトバンクモバイル) の各キャリアを通じて、いずれも月額300円 (税別) で提供されているが、それぞれのキャリアの有料コンテンツの中でも、トップクラスのユーザー数を誇る。同サービスを提供するのが、株式会社NHKグローバルメディアサービス (G-Media) だ。スポーツやドキュメンタリー等の番組制作のほか、番組の字幕・データ作成、書籍やDVDなどのソフト制作、携帯サービスなどの事業を行っているが、「ニュース&スポーツ」はその中でも代表的なサービスとなっている。

「NHKのニュース」に対するユーザーの信頼と期待に応えるサービス

プロデューサーの喜多美奈代氏は、「2009年2月にサービスを開始しましたが、おかげさまで順調にユーザー数が増えています。NHKのニュースの信頼性が評価いただけていると自負しています」と話す。

2011年3月に発生した東日本大震災に関しても、NHKの報道は多くの視聴者に支持されている。ケータイニュースサイト「NHKニュース&スポーツ」でも、震災直後は24時間体制を組み、被害状況などのニュースのほか、計画停電や交通などのライフラインの情報を刻々と配信するとともにPCサイトでも最新情報を掲載し、高く評価された。

しかも、震災に関する情報の配信料は無料にした点には注目したい。まさにNHKに対する信頼に応える姿勢であろう。これらもあって、ユーザー数も伸びている。

「ユーザー数の増加にともない、責任の大きさも感じています」と話すのは、統括部長の熊谷雅宣氏だ。「なぜなら、地震や津波などの緊急・災害報道は、文字どおり命と安全を守る情報にほかならならないからです。メールが何十分も遅れて届くようでは意味がありません」(熊谷氏)。

高速メール配信エンジン(MTA)「repica sender」なら、大量のメールを業界屈指の高速スピードで確実に配信できる。システム企画グループ統括 チーフ・プロデューサー チーフ・エンジニアの上野一弥氏は、「テレビのテロップが出ている間にメールが届くというのが目標です。サービス開始前には複数のメールソリューションを比較検討しました。もっとも高速かつ安定的に配信できるのがアララのメッセージングソリューションでした。当社のサービスを理解し、サーバーの増設など、さまざまな対応をしてくれた点も評価しました」と話す。

メール配信の完全自動化を実現。誰にでも使える簡単な操作性も評価

上野氏は、「メールの作成や配信業務などに労力を使わず、情報を整えればあとは自動的にできる仕組みが望ましいと考えた」と、導入時の経緯を振り返る。

「NHKニュース&スポーツ」では、NHKで放送されるテロップのデータが同時にメールシステムに流れてくる仕組みになっている。このデータから即時にケータイメールを作成し配信しているのが「トリガー・メール」である。外部システムと連携するAPI (Application Program Interface) を活用することで、手作業を必要とせず、メール配信を自動化できる。

熊谷氏は「メール速報は独自の情報も配信しています。編集者が原稿を作成したら、簡単なクリックだけで簡単に配信できるのは便利ですね」と話す。

G-Mediaが独自に作成する情報には、例えば首都圏の鉄道の運行情報や有名芸能人の訃報などがある。NHKの放送で視聴できなかった情報でも、有益な情報は配信していきたいという同社の考えに基づいている。

上野氏は「いつも、配信のリターンキーを押して社内のケータイが鳴るのを待つんですよ (笑)。どのケータイも1、2秒で鳴り出すので、しっかりと配信されていることが確認でき、安心しています。データを投げるだけで配信できるシンプルさがいいですね」と話す。

スマートフォン (Android) 対応など新しいサービスにも積極的に取り組む

「さらに一人ひとりのユーザーごとにニーズにあった情報を提供していきたいと考えています」(喜多氏)。

きめ細かなサービスの創出にも意欲的に取り組んでいる。例えば、前述した「雨ふり安心メール」は、「降りはじめ」、「本降り」、「どしゃぶり」、「エリア豪雨」などの段階をメールで知らせるサービスだ。市町村単位で3か所まで登録できるので、職場と自宅などを登録して利用している人も多いという。

このほか、「選挙開票速報サービス」では、2010年7月の参議院選挙や2011年4月の統一地方選挙など主要な選挙の開票速報を提供したが、その中でも、事前に知りたい候補者を登録するといち早く当確を知らせる「当確メール」は、必要な情報を的確に届け好評だった(2010年参議院選挙時は最大10人までの候補者、最大5つまでの選挙区が登録可能)。

プロデューサーの青木路衣氏は、「2011年3月には、スマートフォン (Android) への対応もスタートさせました」と説明する。リリースされた独自のAndroidアプリでは、ホーム画面にウィジェット (メイン画面に張り付けられる機能) を設定すると、最新ニュースや気になる地域の天気がひと目で分かる。ニュースやスポーツの動画や写真も充実している。

付加価値の高いコンテンツを提供し、より多くのユーザーの支持獲得を目指す

青木氏は「スマートフォンならではの動画や音声などのコンテンツ自体も進化し、ユーザーのニーズも多様化しています。最新の技術にも積極的に取り組み、ノウハウを蓄積していきたい」と語る。地上デジタル放送への移行、番組のネット配信など、放送業界を取り巻く環境が大きく変化しつつある。

「パソコンなら無料で読めるニュースを有料で提供するのは、世界的に見ても前例が少ない。それでも読みたいと感じてもらえる付加価値が重要」と青木氏は指摘するが、ケータイニュースサイト「NHKニュース&スポーツ」は着実にビジネスの柱の一つに育ちつつある。

喜多氏は、「まだまだユーザー数の拡大の余地があると考えています。今後は双方向を利用し、ユーザーとのコミュニケーションを図ることによる情報提供もやってみたいですね」と抱負を語る。

上野氏は、そのために必要なメールソリューションとして「1秒でも速くというスピードの追求に終わりはない。アララは導入からサポートまで丁寧にやってくれているが、今後も期待している」と話す。

熊谷氏は、「コンテンツ配信というビジネス自体がまだ発展途上。当社内でも日々アイデアを出し合っている段階です。アララにはぜひ『こんなことができるのではないか』と新しい提案をしてほしい」と話す。

「NHKニュース&スポーツ」は、信頼でき、安心できるケータイニュースサイトとして、これからもますます多くのユーザーに支持されるにちがいない。それを実現するためのパートナーとしてアララの存在感も高まりそうだ。

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